おはこんばんにちは(^^♪弟です。
久しぶりのブログに意気揚々とタイピングしているかと言えば、全くそうではありません。
むしろ、感情は「腹が立つ」という心境に近いものがあります。
本日は「辛抱する」ということについてのブログでご機嫌をうかがってみたいと思います。
「辛抱せぇ。」
この言葉は、我が母校である富田林市立第二中学校の当時生活指導だった庄司先生が口癖のように不良生徒を捕まえては言っていたセリフです。
髪の毛を染めてきた生徒を捕まえては「辛抱せぇ。」
同級生を殴る蹴るする生徒を制止しては「辛抱せぇ。」
この様に「辛抱せぇ。」という言葉を繰り返すように使っていました。
僕の友だちはこの言葉「辛抱せぇ。」という言葉を聞くたびに「うっさいんじゃ!庄司!!ちょび髭似合ってなんいんじゃ!!」というように、反抗する態度を示していました。
(ちなみに僕は庄司先生から「辛抱せぇ。」と諭されたことは一度もありません。)
振り返ってみて考えてみると、あの頃の不良同級生は庄司先生の事を信用していなかったのだと思います。
なので、先生の言う「辛抱せぇ。」という言葉に対して、全く心に染み込むことなく反抗心を持ったまま卒業していきました。
話は変わって、昨日の新進工房のお話です。
昨日は生産効率を上げるためにと、みんなで工房の整理整頓と大掃除をしました。
革の市で3階の物置部屋は飽和状態になっていたので、大吉に「外の倉庫に革移動させたいから1階におろしといてー」と僕は言いました。
そして30分ほど経てば1階に革が移動していたので、軽バンに革を積み込んで、大吉と2人で倉庫へもっていきました。
痛みにすら似たような日差しがプレハブのガレージの屋根を熱せれば、倉庫内はジリジリとした熱気で包まれます。
役割分担をして倉庫を整理整頓すれば、時間は11時40分になっていて、一旦区切りもよかったので「お昼休憩してから、続き
やろかー」と僕は大吉に言いました。
そして、車をぐるっとまわして工房まで戻らないといけないので、大吉は先に工房へ歩いて帰ってもらいました。(工房までは歩いて2分くらい)
車を工房の前の駐車スペースに停めて、僕は工房へ戻りました。
戻って3階へ行った僕は、まさかの光景を目にしました。
そのまさかの、、、驚愕の光景を僕は写真に収めました。
これです。
時刻はお昼休憩も間近に迫った、午前11時51分。
「マサさーん!ちょっと水分不足だったので休憩いただいてまーす!タイムカードはしっかり休憩にしてますんでー!!」
その言葉には一点の曇りも迷いもありません。
しかし、僕の脳みそ電気回路はその光景を見てショート寸前になりました。
”ん?みんな汗水流して片付けを必死でしてる隣でアイスクリーム?”
”ん?お昼休憩まであと9分やのに、勝手に休憩とるのは普通か?”
その他にも様々な感情がほとばしりましたが
「体力仕事したからって、普通勝手に休憩とったりせぇへんけどな!」と言ったのですが、まだハラワタは煮えくり返ったままだったので「これYouTubeのネタにするからな」と言って写真を撮りました。
後々周りにいたスタッフに「なんで注意せぇへんかったん?」と聞けば、醸し出すいかにも体力がなくなった雰囲気で、当たり前に休憩を取る姿に注意することができなかったと言っていました。
おそらく、それは彼が今まで生きていく中で培った彼なりの処世術なのでしょう。
そんな現実歪曲フィールドを前にすれば、常識さえ無効化させる力があるのかもしれません。
新進工房は基本的に飲み物は休憩中じゃなくても飲みたいときに飲んでいいスタイルです。
水分補給をするためにわざわざ、みんなが汗水たらして働いているスタッフがいる横でアイスクリームを食べる必要は1ミリもありません。
そして、僕のハラワタは煮えくり返ったまま、昼休憩も終わったので、大吉と他のスタッフに引き続き倉庫の整理をお願いしました。
そして、夕刻ともなれば工房内も倉庫もかなり整理整頓できました♪
大吉と倉庫の整理をしてくれていたスタッフに「倉庫キレイなったー?」と聞けば「綺麗になりました!」とハツラツな返事をしてくれました。
冗談半分でそのスタッフに「大吉またアイスクリーム食べて休憩勝手にとってなかったかー?笑」と聞けば、「食べてなかったんですけど、僕には僕の言い分がある!!」と言っていたとのことでした。
”は?、、、、、言い分??”
”みんなが働いている横で勝手に休憩を取ってアイスクリームを食べるという行為に対する言い分??”
と僕は心の中で叫びました。
アイスクリームを食べる大吉に、僕は「I scream」しました。
僕は社会通念上における仮説の話をしている訳ではないのです。
大吉の言う「夏の炎天下で仕事をすれば、水分補給のために勝手に休憩をとってアイスクリームを食べていい」という自由気ままな仮説に対して別の仮説で対抗している訳ではなく。
「就業規則に含まれていない休憩の取り方をしてはいけない」という定説のお話をしているのです。
「宇宙には地球と同じように文明のある星があるはず」という仮説のお話ではなく、「地球は太陽の周りを公転している」という定説のお話なのです。
もはや、火を見るよりも明らかなこれらの定説においては反論する余地すらないのです。
そして、僕は気づきました。
庄司先生があの頃不良生徒に対して言っていた「辛抱せぇ。」という言葉に対して反論していた不良生徒は庄司先生のことを信頼していなかったのです。
つまり、僕の火を見るよりも明らか定説の理論に対して反論する大吉はあの頃の不良生徒と同じで僕のことを全く信用していないということに気づきました。
「辛抱せぇ。」
これは社会人となって一番に近いほど大事な言葉だと、僕は今思います。
あの頃我慢できなかった元不良の友人は現在見るも無残な現状を過ごしています。
ある友達は、昼は現場の仕事と夜は代行運転の仕事を掛け持ちして平均睡眠時間は2時間程度。
それだけ働いても嫁の口から出る言葉は「もっと稼いできてよ!」
別の不良少年は「人の言いなりになんかなってたまるか!!」ってな精神でバーを開けば、携帯代の支払いさえままならない現状。
辛抱には、2種類の辛抱があると僕は思います。
「見返りのある辛抱」と「見返りのない辛抱」です。
前述の友人のお話は見返りのない辛抱です。
その状況をどれだけ耐え忍んだとしても、おそらく良い見返りはないでしょう。
下請け職人時代、僕はずっと辛抱していました。
取引先から受ける理不尽極まりない状況であっても辛抱しました。
なぜ辛抱したのか?
それは僕に革職人としてのスキルが足らない事を自覚していたからです。
なので、理不尽な状況でも辛抱して、知識を得、技術を習得することに集中しました。
そして4年くらい経ったころに、オリジナルの自社製品の販売を始めて、それまで理不尽を言ってきていた取引先との取引は全てやめました。
結果、その4年間辛抱したことがオリジナル商品の開発と生産効率などに活きたので、現在はその辛抱が良いリターンとして返ってきました。
現在、僕は大吉から信用されていません。
もはやどうすれば心に染み込む言葉を伝えられるのかもわかりません。
時間が僕の味方になってくれるのかもしれませんが、それも僕にはわかりません。
でもそんな僕が今一番強く思うことが1つだけあります。
もはや、これが一番腹が立っているのことなのかもしれません。
それを言う前にもう一度だけ先ほどのお写真を見ていただきたいと思います。
p.s 夏場の炎天下で失くしたナトリウムを補給するんやったら、糖分補給じゃなくて塩分補給が定説じゃ!!!!!!
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