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受容 - 新進工房

おはこんばんにちは(^^♪弟です♪

 

『僕は今まで36年間の人生の中で、「感情の人」を説得し、納得させることができたことは一度もありません。』

 

最近ダイエットを始めました。

 

来月結婚式があるので、ちょうどいいや!ということで先月からダイエットを始めました。

 

始める前の体重は76キロで、一か月経った現在の体重は72キロになり、約4キロ体重を落とすことができました。

 

ダイエットは簡単です。

 

1kgの体重を落とすには7200カロリー分マイナスになるように過ごせばいいだけです。

 

1日の摂取カロリーと代謝を計算してマイナスにすればいいだけだからです。

 

すなわち食事制限をして、走るなり自転車に乗るなり毎日運動するように自分を説得し、納得させればいいだけだから簡単です。

 

なので、とりあえずの目標体重は68キロ台なので、結婚式までにその体重にしようと思っています。

 

しかしながら、「感情の人」すなわち感情的思考をもった他人を説得し、納得させることは難しいというより、経験則的に無理だと思います。

 

説得することはかろうじて可能であったとしても、腑に落ちるほどに納得し、理解させることは無理だということです。

 

新進工房は新商品を続々と出しています。

 

売れる商品もあれば、売れない商品もあります。

 

「売れる」「売れない」を分ける一番の岐路はプロダクトアウトで作るか、マーケットインで作るかの差だと思います。

 

新進工房は職人のお店です。

 

なので、新商品を作るのも職人です。

 

このご時世にあえて職人という職業を選んだ人というのは、多かれ少なかれ自分の作りたいものを作って売りたい。と思う人がほとんどです。

 

しかしながら、そういったプロダクトアウトで新商品を作るとたいていの場合失敗に終わります。

 

「作りたいものが売れる」というユートピアは、資本主義経済のどこにも存在しません。

 

昔、カンブリア宮殿で「伝統産業に光を!」的な企画で畳で作ったキャリーケースが取り上げられていました。

 

それを見た瞬間僕は「売れるわけないやろ。草」と思いました。

 

それから何年か経ちましたが、街中で畳のキャリーケースを一度も見たことはないのでそういうことなのだと思います。

 

現在新進工房では毎月2個の新作で手一杯です。

 

毎月企画し販売できる新商品は、リソースが限られているので無限に作ることはできません。

 

そんな状況の中でプロダクトアウトの新商品を企画・販売することはなかなかに厳しいものがあります。

 

どれだけ論理的に道筋を立てて、手取り足取りで道案内したとて、「作りたいものを売りたい」という感情を説得し納得させることはできません。

 

では、感情の人を納得させることは決してできないからといって、僕はどうすることもできないのかと言えば、そうでもありません。

 

自分が作りたいものを作ってもらい、実際に販売して失敗するのを待っていればいいのです。

 

創作意欲を失わすことなく、新商品企画のモチベーションを下げさせないまま、納得させるにはこれ以外に方法はありません。

 

失敗を経験することで感情の人もようやく納得してくれます。

 

「売れないからダメ」ではなく、失敗する過程も売れる商品作りには必要です。

 

あえて失敗するものを受容し、待つことは相当にストレスを感じます。

 

しかしながら、これ以外の方法で他人のモチベーションを下げずに新商品企画を継続的に生み出す仕組みづくりを、僕は思いつきません。

 

他人を説得し納得させることはダイエットのように容易くありません。

 

ならば、将来的な事を考えて「明らかに失敗するようなことでも受容する」という風に自分のマインドを変える方が手っ取りばやいと気づいた、そんな水曜日の今朝でした。

 

p.s 愚者は経験に学び賢者は歴史に学ぶ

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