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皆さま、こんにちは。

新進工房の仙入寛章です。

このたび、株式会社仙入は10周年を迎えることができました。

まずは、これまで新進工房を応援してくださった皆さまに、心から感謝を申し上げます。

作品を手に取ってくださったお客様。

YouTubeやSNSを見てくださっている皆さま。

ライブ配信で温かいコメントをくださる皆さま。

一緒に作品を作ってくださるBP様。

そして、毎日一緒に走り続けてくれている新進工房のスタッフ。

この10年は、僕たち兄弟の力だけでは、絶対にたどり着くことのできない10年でした。

たくさんの方に支えていただき、助けていただき、時には背中を押していただきながら、今の新進工房があります。

本当にありがとうございます。

10年という時間は、振り返るとあっという間のように感じます。

しかし、一つひとつ思い出していくと、本当にいろいろなことがありました。

うまくいったこともあります。

何度も壁にぶつかったこともあります。

悔しくて眠れない日もありました。

自分の力のなさが情けなくなり、何のために頑張っているのか分からなくなる日もありました。

それでも、僕たちはそのたびに立ち上がり、少しずつ前へ進んできました。

10周年を迎えた今、僕が思っていることを書かせてください。

人生という旅には、目的地がある

松尾芭蕉が書いたように、人生は旅なのだと思います。

毎日、さまざまな出来事が起こります。

嬉しいこともあれば、苦しいこともあります。

思い通りに進む日もあれば、大きく遠回りしているように感じる日もあります。

その一つひとつを受け止めながら、人は少しずつ変わっていくのだと思います。

そして、旅には大切なものがあります。

それは目的地です。

自分はどこへ行きたいのか。

どんな景色を見たいのか。

どんな場所に、仲間と一緒にたどり着きたいのか。

その景色を心の中に持ち続けることは、とても大切なことだと思っています。

目的地は、すぐにたどり着ける場所ではないかもしれません。

遠すぎて、見えなくなる日の方が多いかもしれません。

道は険しく、何度も転びます。

自分が進んでいる方向は本当に正しいのかと、不安になることもあります。

それでも、心の中に「自分はここへ行きたい」という景色があれば、人は何度でも立ち上がることができます。

人生の行き先は、誰かに決めてもらうものではありません。

世間が成功と呼ぶ場所。

誰かが正解だと言う道。

権威ある賞や肩書きが示す場所。

そうしたものを否定するつもりはありません。

しかし、それだけを目指して歩いてしまうと、どれだけ立派な場所にたどり着いても、それは自分の旅ではないのかもしれません。

自分が本当に行きたい場所はどこなのか。

何を大切にして進みたいのか。

それを自分の言葉で決めることが、大切なのだと思います。

僕にも、行きたい場所があります。

まだ、そこにはたどり着いていません。

少し近づいたように思える日もあれば、遠ざかっているように感じる日もあります。

それでも目的地の景色を手放していないから、今日もまた進むことができます。

誰かが用意した道に、自分たちを無理やり合わせるのではなく、

自分たちの歩みが、いつか新しい道になればいい。

自分たちの挑戦が、いつか新しい地図になればいい。

そんな気持ちで、新進工房を続けてきました。

辛い時に支えてくれた言葉

そんな旅の中で、辛い時に何度も思い出した言葉があります。

星野富弘さんの言葉です。

星野富弘さんは、中学校の体育教師として働いていた時の事故により、首から下の自由を失いました。

その後、口に筆をくわえ、草花の絵や詩を描き続けた詩人であり、画家です。

命の尊さや、生きる希望、苦しみの中で見つけた喜びを表現した作品は、今も多くの人の心を支えています。

星野富弘さんの詩で、特に好きなものが下記です。

冬があり夏があり
昼と夜があり
晴れの日と雨の日があって
ひとつの花が咲くように
悲しみや苦しみもあって
私が私になってゆく。

という詩です。

その中でも、僕は特にこの一節に何度も支えられました。

「悲しみも 苦しみもあって 私が私になってゆく」

この言葉を読んだ時、救われたような気がしました。

うまくいかないこと。

悔しいこと。

人には言えない不安。

何のために、こんなに頑張っているのか分からなくなる夜。

そうした出来事は、ただ自分を苦しめるだけのものではなく、いつか自分を自分にしてくれるものなのかもしれない。

そう思うことで、前を向けた日が何度もあります。

できることなら、苦しいことなどない方がいいです。

しかし、苦しみがあったからこそ見えた景色もあります。

悔しさがあったから、もっと良い作品を作りたいと思えました。

不安があったから、お客様からの応援が、どれほどありがたいものなのかを知ることができました。

10年続けてきた今、あの時の悲しみも、苦しみも、悔しさも、すべてが今の新進工房を作ってくれたのだと思います。

挑戦を続けてきた10年

この10年、新進工房は本当にいろいろなことに挑戦してきました。

求められる作品を作ること。

その魅力を自分たちの言葉で伝えること。

YouTubeで職人の仕事を見せること。

ライブ配信でお客様と一緒に作品を考えること。

マーケティングを学び、全国のお客様に作品を届けること。

昔の職人の世界では、あまり当たり前ではなかったことにも、数多く挑戦してきました。

最初から、うまくできたわけではありません。

むしろ、失敗の方が多かったかもしれません。

しかし、やってみなければ分からないことばかりでした。

誰かに笑われても、うまくいかなくても、自分たちが信じた道を進む。

その積み重ねが、今の新進工房を作ってくれたのだと思います。

僕たちは、作品を作るだけの会社ではなく、職人の仕事やものづくりの面白さを、自分たちの言葉で伝えられる会社でありたいと考えています。

これまで日の目を見る機会が少なかった革職人という仕事を、多くの人に知ってもらいたい。

子どもたちにも革職人という仕事を知ってもらい、いつか憧れを持ってもらいたい。

そして、次の世代の革職人が生まれるきっかけを作りたい。

それも、新進工房が挑戦を続ける大きな理由の一つです。

2026年は、本当に苦しい年でした

10周年という節目を迎えた今、どうしても書いておきたいことがあります。

2026年は、僕たちにとって本当に苦しい年でした。

何度も、何度も、何度も心を折られました。

想定していた最悪の状況よりも、さらに最悪の事態が起こり、心が潰されそうになる瞬間もありました。

正直、前を向くことすら難しい日がありました。

何を信じればいいのか。

どう進めばいいのか。

本当にこの先に光があるのか。

そんなことを何度も考えました。

それでも、その状況から僕たちを救ってくれたのは、スタッフのみんなでした。

彼らを信じ、頼って、本当に良かった。

そして何より、諦めずに希望を持ち続けて、本当に良かったと心から思っています。

この時期に何があったのかは、またいつか、ゆっくりお話しできればと思っています。

ただ、一つだけ今はっきりと言えることがあります。

僕たちは、あの苦しい時期を僕たち兄弟だけで乗り越えたのではありません。

スタッフのみんながいてくれたから、乗り越えることができました。

BP様が力を貸してくださったから、踏ん張ることができました。

お客様や視聴者の皆さまが応援してくださったから、もう一度立ち上がることができました。

本当に蜘蛛の糸を手繰り寄せるようにして、地獄から這い上がることができました。

2026年2月のあの日、絶望の淵にいた早朝、僕は心の中で決めました。

絶対に諦めない。

何が何でも乗り越える。

どれだけ苦しくても、ここで終わらせない。

そう決めたからこそ、今があります。

10周年のYouTube撮影の時、心から信頼しているスタッフのみんなが、サプライズをしてくれました。

その瞬間、胸がいっぱいになりました。

あの時、諦めなくて本当に良かった。

スタッフのみんなを信じて、本当に良かった。

心からそう思いました。

会社は、代表である僕たち兄弟の想いだけでは続きません。

どれだけ大きな夢を語っても、それを一緒に形にしてくれる仲間がいなければ、ただの独り言で終わってしまいます。

新進工房には、毎日真剣に作品と向き合ってくれるスタッフがいます。

お客様のことを考え、細かな部分まで確認してくれるスタッフがいます。

製作、企画、撮影、ライブ配信、マーケティング、販売、発送、サポート。

それぞれの場所で、自分の役割を果たしてくれています。

もちろん、まだまだ未熟な会社です。

足りないところも、たくさんあります。

それでも、同じ方向を向き、同じ志を持ち、励まし合いながら進めるチームになってきました。

このチームなら、もっと遠くへ行ける。

このチームなら、もっと大きな夢を見ることができる。

そう思っています。

僕は、スタッフがもっと誇れる会社にしていきたいです。

ここで働いていて良かった。

この会社で挑戦できて良かった。

そう思ってもらえる会社を作っていきたいです。

そして、ここからは新進工房一丸となって、攻めていきます。

あの地獄から這い上がることができたのだから、僕たちならきっと大丈夫です。

父との約束

僕にとって、新進工房を続けていくことには、もう一つ大きな意味があります。

それは、父との約束です。

父が亡くなる前、僕は父の手を握って、こう伝えました。

「お店は僕たちが守るから安心して。」

その言葉が聞こえていたのかどうかは、今でも分かりません。

しかし、その言葉を伝えた後、父の目から涙がこぼれました。

あの涙を、僕は一生忘れることができません。

新進工房のロゴマークがロッキングチェアなのも、今、YouTubeの撮影スタジオにロッキングチェアを置いているのも、父が最後に話していた夢があるからです。

父は、「もしこの病気が治ったら、店は僕たちに任せて、自分は店の前でロッキングチェアに座り、オーバーオールを着て、髭を生やして、葉巻でも吸いながら、お客様を見ていたい」と話していました。

その景色は、父が最後に思い描いていた夢でした。

僕たち兄弟は、その約束を守るために、ここまでやってきました。

まだ十分ではありません。

守れていると言い切るためには、もっと強く、もっと良い会社にしていかなければならないと思っています。

しかし、10周年を迎えた今も、その約束は僕の中でまったく色あせていません。

父が残してくれた場所を守る。

父が見たかった景色を、少しでも形にする。

そして、その場所を次の世代へつなげていく。

この約束だけは、何があっても守っていきます。

made in Japanを世界へ

これから新進工房が目指す場所は、世界です。

日本のものづくりには、世界に誇れる力があると思っています。

細かな気配り。

見えない部分まで手を抜かない姿勢。

使う人のことを想像し、少しでも良いものにしようとする職人の心。

そうしたものは、数字やスペックだけでは伝えきれない価値です。

僕たちは、ただ「日本製です」と言いたいわけではありません。

日本で作る意味。

日本の職人が積み重ねてきた工夫。

日本から生まれる、新しい革作品の可能性。

それらを、自分たちの言葉と作品で世界へ届けていきたいと思っています。

新進工房の作品を通して、日本のものづくりは面白い、すごい、かっこいいと思ってもらいたい。

そして、僕たちは世界一のブランドを目指します。

大きなことを言いすぎだと思われるかもしれません。

普通に考えれば、無理なことかもしれません。

それでも、0.00000001%でも可能性があるのなら、僕はその可能性を信じたいです。

笑われても、無理だと言われても、まずは自分が信じる。

その姿を見て、一緒に走ってくれる仲間が増えていく。

そうやって、少しずつ道はできていくのだと思います。

もし僕たちの代で世界一に届かなかったとしても、それで終わりではありません。

次の世代が「自分たちは世界を目指せる」と本気で思える会社にしたい。

夢を語るだけではなく、毎日手を動かし、考え、改善し、失敗して、また挑戦する。

その文化を、会社に残していきたいと思っています。

次の大きな目標は、東京・銀座です

10周年を迎えた今、僕たちには次の大きな目標があります。

それは、来々期に東京・銀座で立派なお店を構えることです。

銀座は、僕たちにとって簡単に立てる場所ではありません。

日本中、そして世界中から、本物を知る方々が集まる場所です。

だからこそ、新進工房もそこに挑戦したいと思っています。

ただ、お店を出すだけでは意味がありません。

新進工房の作品を実際に手に取っていただき、革の質感や職人の工夫を感じていただける場所。

YouTubeやライブ配信を見てくださっている方に、新進工房の世界を実際に感じていただける場所。

スタッフが誇りを持って、お客様をお迎えできる場所。

父に胸を張って報告できる場所。

そして、made in Japanを世界へ発信していくための場所。

そんなお店を、東京・銀座に構えたいと思っています。

簡単な目標ではありません。

しかし、簡単ではないからこそ、目指す意味があります。

10年前の僕たちには見えなかった景色ですが、今はその景色を本気で見に行きたいと思っています。

来々期、東京・銀座に立派なお店を構える。

その先に、世界へ続く道を作る。

そのために、11年目からも一歩ずつ進んでいきます。

10周年は、ゴールではなく通過点です

10周年は、ゴールではありません。

ここからが、新しい旅の始まりです。

もっと良い作品を作りたい。

もっと分かりやすく、その価値を伝えたい。

もっとお客様に楽しんでいただきたい。

もっと職人という仕事の魅力を広げたい。

もっとスタッフが誇れる会社にしたい。

もっとmade in Japanの価値を世界へ届けたい。

もっと、もっと、もっと、ワクワクを皆さまと共有したい。

僕たちは、革の作品を通して、お客様の暮らしに長く寄り添うブランドでありたいと思っています。

職人の技術や想いが、きちんと伝わるブランドでありたい。

新進工房に関わる人たちが、自分たちの仕事に誇りを持てる会社でありたい。

父との約束を守りながら、スタッフと共に未来へ進む会社でありたい。

そして、made in Japanを世界へ届け、世界一を本気で目指し続ける会社でありたい。

その景色を見るために、これからも仲間と一緒に歩いていきます。

最後に

10年前の自分たちには、今の景色を想像することができませんでした。

しかし、今振り返ると、一つひとつの出会いや出来事が、すべてここにつながっていたように思います。

うまくいった日も。

失敗した日も。

悔しかった日も。

心が折れそうになった日も。

皆さまの応援に救われた日も。

スタッフが一緒に踏ん張ってくれた日も。

そのすべてが、今の新進工房を作ってくれました。

人生という旅には、目的地があります。

そして、その行き先は自分で決めていい。

僕たちはこれからも、自分たちで決めた場所へ向かって進んでいきます。

父との約束を守り、スタッフと共にもっと誇れる会社を作り、お客様に喜んでいただける作品を届ける。

made in Japanを世界へ届け、世界一のブランドを目指す。

そして、来々期に東京・銀座で立派なお店を構える。

そのために、ここからは新進工房一丸となって、がむしゃらに走っていきます。

あの壁を乗り越えることができたのだから、僕たちならきっと大丈夫です。

そう思わせてくれたスタッフのみんな。

力を貸してくださったBP様。

応援してくださったお客様、視聴者の皆さま。

新進工房に関わってくださる、すべての方に心から感謝しています。

まだまだ未熟な会社ですが、これからも作品と向き合い、人と向き合い、ものづくりと向き合いながら、新進工房らしく歩いていきます。

11年目の株式会社仙入、そして新進工房も、どうぞよろしくお願いいたします。

携わってくれたすべての人に、感謝!

令和八年八月一日
感謝を込めて
新進工房
仙入寛章

10周年の動画はこちら
本日18:00公開予定です。

https://youtu.be/Ml5Pfeuxql4