亡き父親との約束を破る日。
投稿日: 投稿者:仙入雅之
おはこんばんにちは(^^♪
今日、僕は今から亡き父親との約束を破ります。
生前父親は僕たち兄弟に、口癖のように言っていた言葉があります。
「ならぬ堪忍するが堪忍やぞ。わかるか雅之。我慢できないことを我慢することが本当の我慢やからな。」
小学生だった僕は「本当の我慢」というものが、どのような我慢なのか理解できないまま
「うん!わかった!」と返事していました。
話は打って変わって、今日のブログは「義務と権利」についてのお話でご機嫌をうかがってみたいと思います。
雇用主と従業員は互いに義務を果たして、権利を主張することができるという関係で成り立っています。
雇用主は法令遵守のもと会社運営を行い、給料日に給料をきっちりと払うことで義務を全うし、「こういうことをしたいからこれをして」と従業員に権利を主張することができます。
従業員は会社のルールに基づき、指示を聞き、働くという義務を全うし、昇給や福利厚生の充実などを主張する権利が発生します。
よって、互いに義務を全うした上で、権利が発生すると言えます。
僕が給料を給料日に支払わなければ、スタッフさんはしっかりと働くという義務を果たさなくていいと思いますし、逆もまた然りだと思います。
新進工房では出退勤の管理をきっちりとしてもらうために、休憩時間が足りない人や残業時間が多い人は改善するために、みんなが見えるところに張り出して是正してもらうように促しています。
それが張り出されている壁の横を通り過ぎる時、ふと気になった出退勤表がありました。
「ん?」と違和感があったので手に取って見てみれば、「あれ?この人この時間に出社してるっけ?」と思うものがありました。
基本的に僕は3階建ての建物の3階部分に常駐しているので、どのスタッフさんが何時に来ているかわかりません。
社員は出社時間が決まっているのでわかるのですが、アルバイト・パートスタッフさんは自由出勤で好きな時間に出社していいスタイルなのでわかりません。
なのですが、今回のこのスタッフの場合は明らかに違和感がありました。
なので、他のスタッフさんに「この人ってこの時間に来てる?」と聞けば、「ん~、どうっすかね~?わからないですね~。それくらいには来てるんじゃないっすか~。」という意見が全てでした。
でも明らかにおかしいと、僕は思いました。
タイムカードの管理を担当しているスタッフさんにその旨を伝えて確認してもらったところ、新進工房ではない場所で打刻しているということがGPS機能によりわかりました。
(アプリの便利な機能により、スマホでも打刻できるという、それはそれは便利な機能がその出退勤管理アプリには搭載されています。草)
しかも200回くらい会社とは違う場所で打刻していました。
念のためアプリを運営する会社に連絡を取ったところ、「他のスタッフはちゃんとなっているのに、ひとりのスタッフだけがGPSシステムのエラーで色んな場所になることはない」との回答を受けました。
そして、新進工房には泥棒が入ったときのために、念のためにつけていた防犯カメラを確認してみたところ、そのスタッフの打刻している時間と実際に働いている時間が違うということが確実のものとなりました。
なので、その話をそのスタッフに伝えて、就業規則のルールに基づき1週間お休みをしていただくことにしました。
そして、休み期間が明けたのですが、LINEで退職するとの旨の連絡が来ました。
ついで、こんな文章が記載されていました。
「残りの有給休暇を全て消化してから辞めさせてもらいます。」
それを見て、僕の心の支柱となっていた父親の言葉でもある「我慢」という名のブロックは抜け落ち、不安定に揺れるジェンガの様な心は音を立てて崩れおちました。
日本の法律上、仕事を辞める時に有給休暇を消化するということは当然の権利であると思います。
しかし、果たしてタイムカードを不正に打刻する人間までが、その権利を主張するのはいかがなものかと僕は思います。
とは思うものの、「仕事を辞める時に有給休暇を消化できる」というルールが日本にはあるので、それはしっかりと消化してもらおうと思います。
ですが、僕の心の声をあえて例えるなら、こんな状況と同じだと思っています。
「泥棒が泥棒に入った家で、家主に取り押さえられて捕まった時にケガをしたから治療費を家主に請求しているような状況」(多少の違いはご勘弁を)
このような心の底からくだらないと思う状況でも、日本の法律では労働者保護の観点から、「会社側からクビにする」ということが難しい構造になっています。
なので、色々と手はずを整えることに様々なリソースを費やし、本来必要でない無駄なコストがかなりかかりました。
でも、ルール上必要なことなので、それら全てを飲み込み、腹の中に収めて我慢していました。
我慢に我慢を重ねていたのですが、最終的にそちら側がそのような権利を主張するのであれば、僕も本来権利があるにも関わらず目を閉じ、口をつぐんで我慢しようと思っていた権利を心の赴くまま存分に主張させてもらうことに決めました。
孫氏の兵法にはこう記されています。
「百戦百勝は善の善なるものにあらざるなり。 戦わずして人の兵を屈するは善の善なるものなり。」
2000年以上たった今でも、この戦略は戦争において一番合理的な選択だといえます。
しかし、僕だって人間です。
頭では合理的選択を理解できても、心がそれを許さない場合もあります。
今回のこの件で僕の心は崩壊しました。
もう合理的選択なんてクソくらえです。
そして、お父さんごめんなさい。
今回のこの件において、僕は「本当に我慢できないこと」を我慢することをやめます。
p.s 今日のブログを読んだスタッフさんに僕は怒られるでしょうが、僕だって人間なのです。悲辛
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